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The Survival...『聖地・有明』まであと一つ…カンファレンスセミファイナル展望:Part1

■イースタンカンファレンス カンファレンスセミファイナル■ (Card1)

横浜ビー・コルセアーズ vs 富山グラウジーズ

5月10日(金) 19:30TipOff
5月11日(土) 14:00TipOff
@神奈川県横浜市・横浜文化体育館

この対戦、レギュラーシーズンは2勝2敗の五分。
しかも、最近の対戦を振り返ると…4月富山のホームで開催されたゲームでも1勝1敗。

何と言っても、このチームは正対照なチームであると言っても良い。
ビーコルと言えば、オールコートプレスとポストアップした人間への徹底的なダブルチームからのローテーションディフェンス。
グラウシーズと言えば、1on1からのリングにアタックするバスケットとゴール下での力強いオフェンス。
『ディフェンスvsオフェンス』の戦いと言っても良いだろう。

しかも、レギュラーシーズンが五分五分となると非常に縺れる展開になるのではないだろうか?


まずはファーストラウンドバスをした、レギュラーシーズン2位の横浜ビー・コルセアーズ。
昨シーズン、Coach of the yearを獲得した智将:レジー・ゲイリーHCの元で昨シーズンは3位。
今シーズンは早さとアウトサイドでの得点力を更に求め、堅いディフェンスに加え、武器を増やした。
特にクイックネスに優れ、乗せると怖いプレーヤーが多く存在する。

TKこと、#1トーマス・ケネディ。
クイックモーションからのアウトサイドシュート、更にタイトにつかれれば、圧倒的なスピードで相手を抜き去って得点を決めて行く。

#2ドゥロイレン・バーンズから始まる、高い位置からのピック&ロールのオフェンスも非常に武器になっている。
彼自身、今シーズンは自ら得点を決める反面、周りを活かすようになり、ディフェンスを混乱させる役目にもなっている。
フリーになれば、3Pにドライブに変幻自在なプレーは健在だ。

更にに日本人プレーヤーも経験豊富で勝負強いプレーヤーも揃っている。
bjリーグ日本人歴代得点記録(1ゲーム・39得点)を今シーズン樹立した、キャプテン#3蒲谷正之のここ一番での3Pはチームを一気に流れに乗せる大きな役割を果たしている。
欲しい所で決める男、彼にふさわしい言葉かもしれない。
更に、巧いプレーの多いPG #13山田謙治や、若手で急成長の#37河野誠司にシューター#73久山智志など出てくる選手がしっかり仕事するイメージが多い。

ポイントはインサイドのペイント内。 ペイント内で相手オフェンスに思う存分やられてしまうと、流れが悪くなってしまう傾向がある。
ペイントアウトさせている分には、ディフェンスの良さが発揮できるが、ペイント内でしかもゴール下により近い部分でプレーされてしまうとファールせざるを得なくなる。
プラスインサイドの高さ・パワーという面では、少し劣るかもしれない。
いかにそこまで持ち込まれないか?これは非常にキーになるであろう。



そして、一方のレギュラーシーズン3位:富山グラウシーズ。
初のカンファレンスセミファイナル進出となる、今シーズンはbjリーグでもHC経験のあるボブ・ナッシュHCを招聘。

ファーストラウンドでは、千葉ジェッツとの戦いでGame3の最後の最後まで縺れたが、何とか逃げ切り、初のセミファイナル進出。
Game1は大勝、Game2は大敗と持ち味のオフェンスが機能しなくなるとゲームのペースを握れずという展開が出ていた感じだった。
Game3では#プエルトリコナショナルチームにも選出されている、211cmの#41エンジェル・ガルシアが大爆発!
彼の爆発力というのはキーポイントかもしれない。

プラス日本人ガードコンビ、#9水戸健史・#31城宝匡史の得点力はこのチームにとっては欠かせない。
水戸のスピード溢れるドライブは、なかなか止める事ができないし、ディフェンスが離れれば…迷わず放って行くアウトサイド。
ディフェンスもなかなかしにくいプレーヤーの一人だ。
更に日本人屈指のシューター、城宝は乗せたら止まらないピュアシューター。
絶対的なエースが活躍し始めたら、このチームは流れを絶対的に離さない。

そして、#50アイラ・ブラウン。
チームをノリノリにさせる豪快スラムダンクを象徴にパワー溢れるプレーの一方、ペリメーター付近のシュートが今シーズンは非常に良い。
2012年の3×3アメリカ代表として活躍した男が、日本の地で大暴れするのか?

キーポイントはペイント内で、いかにオフェンスが機能するか?
#23ジェレミー・ジェイコブの働きは非常に重要かと思われる。彼が仕事をする事によって、水戸・城宝・ガルシア・ブラウンのディフェンスが空く事になる。
彼の活躍がチームのスター達を活かす事のできる最大のポイントではないのか。
そして、オフェンスが機能しない時にチームとして我慢できる事が重要視される。千葉とのGame2でそれが露呈してしまった、我慢比べになった瞬間にチームとして機能するのかが、もう一つのポイントかと思われる。


Game1のファーストハーフの20分間。
これをものにしたチームが有明への切符を掴む事ができるのではないのか。
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