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沖縄から全国、そしてアメリカへ、高みを目指し続ける期待の新鋭

  ◆リーグを沸かせる『ファンタジスタ』
 
 今シーズン、bjリーグを沸かしている代表的な選手の1人が琉球ゴールデンキングス(以下、沖縄)で司令塔を務める並里成だ。今オフ、地元の沖縄に加入した並里は、開幕当初からチームの主力としてプレイ。日本人の中ではリーグ上位の平均得点をマークするだけでなく味方の得点機を演出するアシスト、172センチという体格の不利を感じさせないディフェンスなど、攻守に渡って奮闘している。また、『ファンタジスタ』と評される巧みなボールハンドリング、ゴール下の鋭いアタックといった豪快なプレイに加え、1月3日に行われたライジング福岡とのホームゲームで試合終了と同時に勝ち越しスリーポイントシュートを決め68対65での劇的勝利を導くなど、接戦での終盤に貴重な得点を決める勝負強さも披露。現在リーグトップの勝率を誇るキングスの好成績に大きく貢献している。
 
 そしてこの活躍は、多くの人々にも評価され、先日行われたオールスターゲームでは見事、ファン投票で選ばれたのは記憶に新しい。そこで今回は唯今、注目度上昇中の並里にこれまでのバスケットボール人生を振り返ってもらうと共に、シーズン後半戦に向けての意気込みを伺った。
 
 
  ◆日本一を目指し、沖縄から福岡へ
 
 並里が、バスケットボールを始めたのは幼稚園の頃から。きっかけは現在、同じbjリーグの岩手ビッグブルズに在籍する兄の並里祐がやっていたから。また、並里の地元である沖縄市といえば、バスケットボール王国沖縄(現在、bjリーグに在籍する沖縄出身選手は10人以上)においても最もバスケが盛んな地域であり、彼にとってバスケに夢中になるのは自然の成り行きだった。
 
 その後、コザ中に進んだ並里は、3年生時に九州大会優勝、そして『全中』の愛称で知られる全国中学校バスケットボール大会でチームをベスト8に導くことで大きな注目を浴びる。そんな中、彼が次のステップとなる高校の進学先に選んだのは、福岡第一高校。「高校ではチームとして日本一になり、自分はベストプレイヤーになりたい」と強い思いを抱いていた彼は、中学3年の夏、ちょうどこの時インターハイ優勝を達成した福岡第一高校から誘われたことで、沖縄を離れ同校への入学を決意する。
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